満足度:80点
【ネタバレ注意】 クロエちゃんに首ったけになるすっとこどっこいムービー
(未視聴の方は・・ スクロールされぬようご注意ください)
あらすじはこちら大ヒットコミックヒーローモノと聞いて観てみましたが
実に痛快で面白いです
自分でも意外だったのが
まず、衣装がどんぴしゃりだと思いました通販で届いた時には(なんだこれ。。って思いましたが
色のコントラストがヤバイし ドぎつい緑に黄色のライン・・
マスクのデザインが最悪・・ どうひっくり返っても
超ダサイ・・わけですがw
あまりに救いようのないコスチュームで
最後までこの映画持つのかよ・・と
ちょっと心配にさえ思ったほどです。。
それに反して
ヒットガールの衣装がなかなかよいです
(ハロウィンで子供に着せる親とか・・なんかいそう。。
このギャップになんかやられちゃいましたね。。
主役はヒットガールでいいんじゃね?
ってくらいクロエちゃんの存在感がはんぱないです
紫のウィッグもすごく似合ってます

がしかし、
コミカルなヒーローモノかと思いきや
ヒットガールが薙刀で
ぐっさぐっさ ザックザックとぶっ刺してくのが
想像以上に
かなりエグイ... のです。。
けっこうドン引き状態に陥ります。。
え?そっち系なの?!
まさかここまでハードだとは意外や意外・・
個人的にはもののけ姫みたときの意表をつかれた感じに
ちょっと近かったです。。
ポイントは
「そもそもこれはヒーローものじゃない」
ってことだと思います。。
だって、キックアス君・・ヒーローじゃないぞ。。で、意外だなぁと思ったのが
ドラえもんってあるじゃないですか
(いきなり話飛びますけど・・
ドラえもんって世界中で人気がありますけど
アメリカでは 「絶対ヒットしない」 代物らしいんですよ
(最近はそれでも人気あるらしいんですが)
というのも・・ のび太ってヒーロではないですよね。。
他力本願なのび太は主体性もなんにもない
(だからアメリカではウケない(なかった)のではないでしょうか・・
キックアス君もどこかのび太に似ていて
キックアス君の場合は・・
ただのオタクでヒーローごっこしてるだけです
ごっこなので
「正義」があるわけでもなれば
「大義」があるわけでもない
本人はすぐにやめようと思ってるし
結局流れの中で引き下がれなくなるんですよね
「特別な力が無くてもスーパーヒーローになれる!」
ってキャッチコピーですけど
別に彼はヒーローでもなんでもないです
たまたま偶然が重なっただけです
だからこそ
"それ" を背負ってるのはヒットガールなんだと思います。。
ですから落としどころもしっかりとハマっている印象です
父親であるニコラスケイジ演じる ビッグダディは
元刑事?でマフィアにハメられて豚箱行き
その間に妻が死んでしまう・・
で、ビッグダディが娘であるヒットガールを
子供の頃から筋金入りの殺し屋に仕込むわけですが
結局ヒットガールの前でビッグダディは燃え尽きてしまいます
「父の仇、あたしが討つ!」っていう
これはヒットガールの物語といえましょう
つまり脇役が実は 「隠れ主役デス」 的な
変化球ムービーなのでしょう
で、主役のキックアスはというと助手みたいな感じなのですが(笑
いいところでちゃんと 「いい仕事」 してくれます^^
キックアス君は
「やればできる子」 に仕上がっています
ある意味彼のポジションはすっとこどっこいなんですけど
そこになぜかうまく乗っかったのも
戦闘シーンのなんだかやたらにマニアックな
日本のアニメとかゲームみたいな妙にヲタクっぽい描写・・
その映像化に成功してるからなのではないでしょうか
薙刀とか日本刀って・・監督とか脚本家とかが
完全にただのオタクだろって思っちゃいましたけど。。
クロエちゃんも
「この映画オタク仕様だから
女心がぜんぜんわかってない・・」
みたいなことを言っているらしいですね(笑
そんなヒットガールのクールな戦闘術が実に爽快です
これこそハリウッド映画の成せる業だと思います
個人的にはクロエちゃんに首ったけですわ
ちなみにクロエちゃんは
以前書いた
「モールス」では超シリアスな役を演じきっています
実力派女優さんです
んー・・でもこういう活劇モノって
子供と一緒にわくわく観たいんですけど
これ、完全に子供向けではないんですよね・・
ヒットガールが小学生にもかかわらずです。。
放送禁止用語が飛びまくりですし
実に過激ですが
まぁこれは明らかに
確信犯的メタファーであり・・つまり、これは
アメリカンカルチャーにおける変な抑圧とか規制に対する
風刺が入っているのではないか?と推測します
実はヒーローモノじゃなくて "風刺モノ" なのでしょう
例えば日本アニメのワンピースのアメリカ版は
サンジのタバコが
ペロペロキャンディーになってたりしますけど
日本人からみるとドン引きです
規制の方向がかなり変ですし拍子抜けします
(サブカル好きなアメリカ人からしても
ちょっとまったーって話なわけですよ
たとえば、海外のアニヲタにしてみれば
日本の規制が緩さやは魅力に映るのでしょうし
やっぱ日本のアニメはオリジナル版に限るな・・といった
愚痴をこぼしてたりする海外のアニヲタたちもきっといることでしょう
日本でも青少年幼児ポルノ規制などの賛否もあるものの
とはいえ日本ではアニメは大人でも楽しめます
アメリカでは アニメやコミックは子供のもので
大人になったら卒業しろっていう
かなり古臭い
「偏見」 がまだ色濃く残っている・・
(巷ではアメリカが自由の国だとおっしゃいますが
自由な国じゃあございぁせん
だからこの映画では
小学生で女の子の殺し屋をヒーローに仕立て"あえてR指定" に仕上げているのは確信的といわざるをえません
これは規制に対するアンチテーゼであり
いわゆる
カウンターアプローチ なのではないか、と推測します
「アメリカの不条理な規制を "薙刀" で斬るっ!」
(ここには、ヲタク達の痛烈な皮肉が込められているのかもしれません)
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